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簡単漢詩
曄歌
 ここでは簡便な作詩法をご披露します。細部に関わる研究はテキスト(提案書)を参照してください。
先ず用意していただく物
吟社主宰の個人ページの“テキスト+普通話詩韻”をプリントアウトして手元に置いてください。

詩歌の約束事 
1−内容は自然万物 天地自然 人生幽邃 に限ります。(内容は詩歌分類の重要な要素ですから、例え季節語句を用いていても内容が異なれば曄歌ではありません)
2−季節に関わり有る語句が必要(国際性のない季語は通用しません)
3−型式 漢字 3文字+4文字+3文字
4−押韻 必要
5−日本語は“ ”で括る。

実作
○○◎+○○○○+○○◎ または○○○+○○○◎+○○◎ として◎のところは、韻表から拾い出した文字を当てはめる。
18東韻を開いて下さい。
緑風中。 “新宿御苑”, 小学童。
緑風は初夏の風で国際性がある季節語句
中と童は18東韻の中から拾い出した。
新宿御苑は日本語だから“ ”の中に夾んだ。 

14寒韻を開いて下さい。
覆屋杉。 “風鈴”獨響, 双飛燕。   
風鈴は日本語か?中国語か?何れにせよ不安なときは“”で括れば安心だ。
風鈴は夏の物だろうと云うことは何処の國の人でも想像が付くので季節語句と言える。
燕も初夏の物だと云うことは何処の國の人でも解るので季節語といえる。
杉と燕は14寒韻の中から拾い出した。

7斎韻を開いて下さい。曄歌と坤歌の間違いやすい例
坤歌  出洞狸。 “知事選挙”, 我大医。
穴から這い出た狸。知事選挙に出馬して、我こそは國を癒すと大見栄を張る
穴を這い出る狸と云えば春先の事だろう。勿論季節語だが内容が規約にそぐわぬから曄歌ではない。坤歌のたぐいだ!(小医は病を癒し、中医は人を癒し、大医は國を癒すと云う)
坤歌へ

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