漢詩詞作品集平成22年7-12 中山逍雀漢詩詞創作講座填詞詩余楹聯こちらからお探し下さい


平成22年7月

 何処をどう回ってきたのか?13年目に 香港回帰 の漢詩作品銀賞受賞の表彰状が届いた。
 黒龍江省の詩友、唐鳳寛先生が、私用で日本に来た。そのついでに持参してくれた。
 「此は中山さんの賞状では有りませんか?」

 私は余りに古いことなので、すっかり忘れてしまい、ましてや展示会開催の事実も忘れてしまった。ただ中国の詩詞壇では、重大な国家事業があるとき、併せて全国各地で多彩な文化事業も執り行う。たとえば日本に戦争で勝った日なども、記念日になり、国を挙げて祝賀行事が行われる。
 香港回帰は1945年の南京条約の恥の記念日・恨みの記念日である。恨みや恥が濯がれた訳ではないが、国家を挙げて祝賀が行われた。それの文化事業の一つとして、全国で漢詩詞作品の応募が行われた。大分前のことなので記憶は薄いが、そのときに応募したのであろう。

 漢詩詞の創作指導をしていて、自分の創作能力が如何ほどか?・・・・此は指導者として何時も気に掛けていることである。
 私の場合は、作品が先方の機関誌に掲載されることを作品評価の第一段階の証としていた。
 余程下手でない限りは数量の都合はあるが、殆ど掲載される。
 義理で載せる場合が多いので、載せられたから巧いとは限らない。

 その次に、機関誌の中で、佳作選に載せられることである。
 選び出されたと言う事実は、中国人の作品と比較されて、遜色ないから載せられた!と思って差し支え有るまい。
 毎月投稿しているわけではないので、割合は解らないが、時折に佳作選に載ることはある。

 その次に、佳作評論の対象に成ることである。
 30年の歳月で、十数度はある。

 此までは、投稿した機関誌内だけのことである。

 次に投稿した覚えのない機関誌に掲載されることである。
 機関誌の編集者が他の機関誌に掲載されていた作品を見て、参考作品として取り入れる場合である。
 見覚えのない機関誌が送られてくることは、年に数度はある。
 中国では他人の作品を掲載すると、著作料の代わりに、掲載誌を一冊送ってくる習慣である。
 日本のように、掲載料を取ることはしない。
 中国には地方紙や専門紙がとても多い。依って詩詞聯の専門紙には、機関誌から抽出されて載ることはある。

 次にコンクールの選で、選に入って○○賞を獲得することである。
 等級段階は日本と同じで、金 銀 ・・・・と選ばれる。
 投稿するのに、日本では参加費用が必要だが、中国では必要ないようだ!
 掲載誌の代金と郵送料を必要とする場合はある

 中国には日寇戦勝記念日、南京条約の記念日、建国記念日、香港回帰、澳門回帰、奥運、国際見本市、など、沢山の記念日がある。これらの記念日に併せて投稿するのである。私の場合は寄稿要請の案内を見て、投稿した記憶があり、数度は○○賞を受賞したことはある。
 応募総数が千数百通で、当然のことだが、全員が中国人で、各自練りに練った作品を投稿してくるのだから、入選して、○○賞を獲得することでも、至難のことである。
 また私は、日本に中国の要人が訪問したときなど、慶祝詩を贈ることも行っている。最近では胡錦涛閣下来日の時に、慶祝詩を作って、随員に托した事もある。また、日中友好条約締結30周年に、崔天凱大使閣下の来日があり、その折り祝賀詩を作って随員に托したこともある。

 今回は、投稿した記憶が薄らいで居たのに、銀賞とは、自分の実力が認められたと、嬉しい限りである。
 ただこの作品は、知らない機関誌に載ることや、地方新聞や専門紙に載ることも幾度かあって、中国国内でそれなりに評価されていたことは事実である。

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