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句の字数と句數 TopPage

 詩詞は、文字が集まって句となり、句が集まって章となり、章が集まって首と成る。では句の一番小さい、文字数の少ない作品はどれかというと、詩経以前で黄帝時代の作品と言われる《呉越春秋》に載せられた“彈歌”が有る。詩経の中にも二字一句の作品は見られない。

《呉越春秋》に載せられた“彈歌”

  彈歌(二字一句で四句構成)

断竹,
續竹,
飛土,
逐肉。

断竹,duan4 zhu2,
續竹,xu4 zhu2,
飛土,fei1 tu3,
逐肉。zhu2 rou4。

 三字四字の句はは詩経などの古典詩に見られる。五字六字七字は詩詞に多く見られる。八字九字は詞に屡々有る。定型の中にある一句の字数から言えば、詞には屡々あり、十六字令の起句は一字である。

 句の数は一句から、百句程までの作品は目にすることが出来るが、現在創作の対照に成っている詩形は、三句から二十句程までで有ろう。一番長いと言われるのは、“孔雀東南飛”は三百句も有るという。

 一句一首の作品は見あたらないが、二句一首の作品は有る。前漢時代に収録された《新序》に収録された“徐人歌”が有る。

徐人歌

延陵季子兮不忘故,
脱千金之劍兮帶丘墓。

 三句一首の作品は古典書籍の記録に屡々見受けられる。一般に知られる作品としては、《史記・高祖本紀》に有る漢高祖劉邦の“大風歌”が有る。

大風歌

大風起兮雲飛揚。
威加海内兮歸故郷。
安得猛士兮守四方。

 四句以上の作品は屡々見られる。

 

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