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拗救TopPage
拗救とは「ねじれを救う」事で、新体定型詩は厳格な平仄配列が規定されている。然しながら実際問題としては、これを全部クリアーして作詩することは困難である。この規格から外れたことを“拗”(ヨウねじれる)と云い、これを救うことを“拗救”と云う。
これには二つの方法があり
1:本句救;同一句の中で救う。
もし仄文字のところを平文字にして仕舞った場合、仄が減って平が増えたから、ほかの平の文字を仄の文字と入れ替え、全体として平仄規定の文字数とすること。
石頭城 劉禹錫
●●○○○●● 定格
淮水東邊舊時月,
○●○○●○● 拗救
○○●●●○◎ 定格
夜深還過女墻來。
●○○●●○◎ 拗救
2:對句救;前の例で、もしその句の中で処理できなかった場合。
次の句若しくは手前の句で処理し、二句を通算して規定通りの平仄の文字数に合わせること。ただし手前の句と謂っても、承句と転句の間では出来ません。同様に律詩の場合は聯を跨いでは出来ません。即ち出句と落句の中で処理しなければ成りません。
與諸子登山看山 孟浩然
●●○○● 定格
人事有代謝,
○●●●● 拗救
○○●●◎ 定格
往来成古今。
●○○●◎ 拗救
拗救は章の中でのみ遣り繰りが出来て、章を跨いでの遣り繰りは出来ません。
韻字以外に、平が一つになってしまう孤平
○ ● ○ ○ ●。 を増やして○拗救
● ○ ● ● ☆, 孤平の原因
○ ○ ○ ● ○ ● ● ○を増やして拗救
● ● ● ○ ● ● ☆ 孤平の原因
句の中で二つの仄聲字の間に一つの平聲字が挟まれた場合、の孤平
● ○ ○ ● ○ ○ ● ○を増やして拗救
○ ● ● ○ ● ● ☆ 孤平の原因
孤平の原因は、何れも一三五平仄不問の箇所で発生する。この弊を取り除くために、対応する句の一三五の箇所で対応する。
注: 詩の定型(平仄配置図)を見ますと、随分と平仄不問の箇所があります。然しながら現実には全くの不問ではないのです。即ち「出句と落句」の中にあっては、平声と仄声の数が定まって居るのです。
注: 拗救をしなかった場合は、ねじれっぱなし、と成ります。拗救をすれば正格の範疇に入ります。
注:平声とは第一声調と第二声調を謂います。
仄声とは第三声調と第四声調を謂います。
現代漢民族の社会では、概ね入声は存在しません。
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