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 唱和とは、歌を歌うとき一方が歌って一方が和すること。尚書に唱和の記述がある。

 尚書

 唱和は互いに詩詞を贈答することの言葉となった。唱和には二つの種類がある。一つは、甲が乙に詩を送り、乙が甲の詩の韻によって詩を書くことである。この方式は、北魏の王粛夫婦の贈答詩から始まった。唐代の白居易と元シン(禾+眞)の唱和詩が最も多い。

 もう一つは、乙が甲に応酬するために贈った詩である。この方式は原作の意味によって違う韻を使う。唐代の柳宗元と劉禹錫との間の唱和詩はこの類にぞくす。

 

 白居易と元シン(禾+眞)の唱和詩

  「八月十五日夜禁中獨直對月憶元九」 白居易
銀臺金闕夕沈沈,獨宿相思在翰林。
三五夜中新月色,二千里外故人心。
渚宮東面煙波冷,浴殿西頭鐘漏深。
猶恐清光不同見,江陵卑湿足秋陰。



  「聞楽天授江州司馬」 元槇
残燈無焔影憧憧,此夕聞君謫九江。
垂死病中驚坐起,暗風吹雨入寒窓。

 

  白居易
昏昏老與病相和,感物思君歎復歌。
聲早鶏先知夜短,色濃柳最占春多。
沙頭雨染斑斑草,水面風駆瑟瑟波。
可道眼前光景悪,其如難見故人何。

  元槇
雨香雲澹覺微和,誰送春聲入櫂歌。
萱近北堂穿土早,柳偏東面受風多。
湖添水色消残雪,江送潮頭湧漫波。
同受新年不同賞,無由縮地欲如何。

 

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