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詩眼TopPage

 詩はある洗練された字を使うことによって、屡々その句全体に芸術的効果を高めることが出来る。かつての詩論家たちに依れば、詩の中のこの様な字を詩眼と言う。または「句中眼」ともいう。

 宋代の詩論家魏慶之が著した「詩人玉屑」の中で、次の例を挙げている。孟浩然の「微雲淡河漢」と言う詩は、「淡」と言う字に依って、一段と素晴らしくなっている。また李白の「呉姫圧酒喚客嘗」と言う詩は、「圧」と言う字によって、一段と作品を素晴らしくしている。

 詩眼とは、その文字の使用如何によって、佳詩となるか凡詩と成るか、重要な位置を占めている文字である。

 

  金陵酒肆留別 七言古詩 李白
白門柳花満店香,
呉姫酒喚客嘗。
金陵子弟来相送,
欲行不行各尽觴。
請君問取東流水,
別意与之誰短長。

 

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