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少陵体

 杜甫の詩体は詩論家たちによって、少梁体呼ばれる。少陵とは、漢の宣帝許后の陵墓で陜西省西安市東南に有り、杜甫一家は嘗てこの少陵の西側に住んでいたことがあるので、彼は「杜陵の布衣」または「少陵の野老」と称した。後世の人々も杜甫のことを、「杜少陵」と呼ぶのである。現在西安市長安県に杜甫記念館が有るが、其の位置は少し南にずれている。

 杜甫は中国の詩歌史に於いて、李白と並び偉大な現実主義詩人であり、詩壇に於いて最も高い評価を受ける詩人である。彼は唐の玄宗・粛宗・代宗という、三代に亘って唐王朝の栄枯盛衰を自らの眼で目撃した。彼は戦乱の中の苦痛を体験し、詩作を通じて社会の罪悪への批判や義憤、民衆の苦痛への同情を表現し、真剣な現実主義である。

 五言古詩・七言古詩・五言律詩・七言律詩などで作詩し、何れも哀調で、歴史を正しく表現しているので、後世の人々に「史詩」と呼ばれている。芸術的にも大きな成果を上げ、詩風は限りない愁いに沈み、人生の挫折を詠い、内容が奥深く幅広いものである。又彼の律詩は、格律が完成され対句も整っているので、後世「詩聖」と呼ばれ尊敬されている。

略歴

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作品展示は省略します。

 

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