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白と空

白と空
 “白”は「白い」「何もない」から、副詞として用いられるとき、結果に対して予期した成果や対価が得られずに「無駄に(・・・)する」或いは「むなしく(・・・)する」の転義を持つ。

 “空”は「空っぽである」「内容がない」から、やはり副詞として用いるとき「無駄に」「むなしく」の転義を持つ。
 ただ両者には微妙な相違があり“空説”“空講”は話し手の話し方や内容に問題があり(内容が伴わない・口先だけである)、“空”は行為の内容に問題があるため、予期した結果や成果が得られないことで有り、行為そのものに話し手のウエイとが置かれている。

 これに対し、“白説”“白講”は話し方やその内容よりも、聞き手側に問題がある事を表し、“白”は行為の内容よりも既に出ている(あるいは出るであろう)結果に対して成果が見られず、その行為が無駄に終わったことをあらわす。

空忙一天 一日無駄骨を折る
白忙一天 一日無駄骨を折る

 両方とも同じに訳せるが、内容に於いて微妙に異なる。

 

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