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詩詞の形態TopPage
詩詞の創作と言っても一体何を書いて良いやら、分かっているようで分かり難い問題である。又、構造上から看てどのように形作ったら良いのか?大まかに述べてみよう。
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詩詞作品には、作品の前に、数点の要件を書く習慣がある。ただそれら全部の要件を書くとは限らず、適宜省略される。
定型名+内容個別名称+作品名+作者の住所+作者名+序文 注
定型名
五言絶句 七言律詩 十六字令 望海潮 桂枝香 などの定型の名称である。一見して分かり切っている名称は省略される場合があるが、詞はちょっと分かり難いので、殆どの場合は書きます。
内容個別名称
作者が殊に内容を限定して居る場合には、それに備わった叙事法もあるので、詠史 詠物 論詩 評林 回文 などの名称を書きます。
作品名
題を付けるには幾通りかの方法があります。
A−作品の概略内容が書かれ、本の帯封の様な役目を為しているもの。
B−作者の感情を表す内容となったもの。
C−便宜的にかかれたもの。
注:便宜的に付けられたものには、偶成 偶題 などあるが、もう少し気の利いた題を付けたい場合は、作品の中より適宜一句を抽出して題とする方法である。これは論語などに用いられている方法である。
作者の住所と作者名
東晋 陶淵明 : 唐 李白 : 中国北京 林林 :
法國巴藜 薛理茂 : 中国内蒙古 李朝良 : 中国香港 鄭徳豊 :
加拿大 莫愛瓊 : 泰国 黄惟憲 : 美国 謝宝仲 :
日本 石倉鮟鱇 などのように、国の名前と作者を書きます。
注:中国詩人を看るとき、唐の誰々、清の誰々 の書き方を看て時代を書いてあると勘違い為される場合がありますが、この記述は国の名称であって年号を著すために書いているのではありません。
清の誰々とは、清國の誰々氏で有って、日本国の石倉鮟鱇氏と同じ表記方法なので、日本石倉鮟鱇、千葉中山逍雀、東京石倉鮟鱇などと書きます。中国では省都の名前を書くことが多いようです。或いは民族名を書く人もいます。
序文
作品の前置きや補足説明を書きます。
概ね、前置きは作者の名前の後に、行を変えて書きます。補足説明は作品の後に書きます。
注
固有名詞や引用文や固有の事象は作品の後側に、注:と書いて書きます。
2−
詩詞の構成は
読みやすさ 歯切れの良さ
詩詞の構成は、読みやすさと歯切れの良さが基本となっている。平仄の配置も韵の配置も読みやすさと歯切れの良さを達成するための手段である。
韵の有無が文と詩詞の区別要件であると言われる所以である。
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