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六言絶句TopPage

 六言絶句を馴染みの多い七言絶句と対照してみると、100%で無い事は前もって断っておくが、概ね以下の如くである。

@ 起句が踏み落としで有る。(起句に押韵しない)

A 七言絶句の五字目の文字を省いた形と同じである。

B 平起式も仄起式もある。

C 起句と承句が対仗を為し、転句と合句が対仗を為している。即ち全対格で有る。

D 句の構成は二字+二字+二字、或いは四字+二字で有る。

F 平仄の配置は

    平起式
    △○▲●○●−対仗−▲●△○●◎
    ▲●△○●●−対仗−△○▲●○◎

    仄起式
    ▲●△○●●−対仗−△○▲●○◎
    △○▲●○●−対仗−▲●△○●◎

 

作品例

田園樂(録二) 王維
桃紅復含宿雨,柳緑更帯春煙。
落花家僮未掃,鶯啼山客猶眠。

主語(桃紅)+述語(復含)+客語(宿雨),
主語(柳緑)+述語(更帯)+客語(春煙)。

山下孤烟遠村,天邉獨樹高原。
一瓢顔回陋巷,五柳先生對門。
註:顔回;孔子の高弟  五柳先生;陶淵明

山麓の遠くの村には一筋の煙,空の彼方の高原には一本の樹。
人生を楽しむには瓢箪一杯の水で満足した顔回さんの住む様な路地で結構,
五柳先生が向かいにおいでになる。

 

六言 橋本竹下
繊繊微雨春草,恰恰啼鶯暮烟。
寒食清明一夢,東風易老年年。
評:本来なら転句と合句も対仗にしなければならないが、その点遺漏がある。

 

緑陰閑居(録二) 編者       15-7/20
池頭蛙鼓破夢,几案風騒薦醇。
安分栽花換景,詩書筆硯天真。 註:出句と落句は各々句中對

紅紅上砌春老,緑緑成陰昼幽。
執筆思郷陋屋,開封欲語蓬頭。

 

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