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望海潮TopPage

１−望海潮；壱百七字、二十二句、前片五平韵、後片六平韵。

２−前段の一二句と四五の両句對仗。

３−後段の四五の両句對仗

４−第八句は上一下四字の構成、或いは上二下三とする。

５−■印の字句は、仄字を用いた領字とする。

　　前段
△○○●，○○▲●，△○▲●○☆。　　　　一二句は對仗

△●●○，○○●●，△○▲●○☆。　　　　四五句は對仗

△●●○☆。■△▲△●，△●○☆。　　　　仄字に依る領字

▲●○○，●○○●●○☆。

　　後段
△○▲●○☆。■△○●●，▲●○☆。　　　仄字に依る領字

○●●○，○○●●，△○▲●○☆。　　　　四五句對仗

○●●○☆。□▲○△●，△●○☆。　　　　平字に依る領字

▲●○○▲●，△●●○☆。

注：☆　平聲の韵
注：●　仄聲
注：○　平聲
注：△　基本は平聲だが仄聲でも可
注：▲　基本は仄聲だが平聲でも可
注：□　平字の領字
注：■　仄字の領字

注：領字とは詩の「管到」に相当する句法である。柳永の望海潮後段

有三秋桂子，十里荷花。
●△○●●，▲●○☆。
の「有」の字に相当する。即ち「有・領字」は句の末字まで支配する文字で有る。

　　望海潮　　金　折元禮（従軍舟中作）

　　地雄河岳，彊分韓晋，潼関高圧秦頭。　　　　　　　　　一二句對仗
山倚断霞，江呑絶壁，野烟索帯蒼洲。　　　　　　　　　　　四五句對仗
虎旆擁貔貅。看陣雲截岸，霜気横秋。　　　　　　　　　　　□看；領字
千雉厳城，五更残角，月如鈎。

　　西風暁入貂裘。恨儒冠誤我，却羨兜牟。　　　　　　　□恨；領字
六都少年，三関老将，賀蘭烽火新収。　　　　　　　　　　 四五句對仗
天外岳蓮楼。想断雲横暁，誰識歸舟？　　　　　　　　　　□想；領字
剰著黄金換酒，鶏鼓酔涼州。

　　望海潮　芳信那邊

　　枝頭花發，梅溪郭繞，寒香馥郁含烟。　　　　　　　　一二句對仗
芳信弄心，微風潤物，執筆山寺堂前。　　　　　　　　　　四五句對仗
磨墨写華箋。□聴黄鳥嬌嘯，聚雀繁弦。　　　　　　　　 □聴；領字
路傍竹林，*1投石欹耳擬先賢。

　　重游山寺堂前。□有繁枝蕚麗，衆鳥聲妍。　　　　　□有；領字
人老花同，栄枯順逆，年年歳歳廻旋。　　　　　　　　　　四五句對仗
賞梅自當筵。□楽酌酒愛花，満座纏錦。　　　　　　　　 □楽；領字
陋巷清貧雅興，養拙賦新篇。

*1；正法眼蔵随聞記；香厳撃竹
○；領字

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