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 漢俳が日本俳壇の歓迎用として誕生したので、それに追随して日本短歌壇への歓迎用に「漢歌」が誕生した。誕生などと言うものは、何も小難しい理屈は要らないのである。この誕生秘話だけで充分である。

 漢歌が日本短歌の文字数に倣ったからと言って、短歌の詩法に倣う必要は全くない。亦、音数律詩歌と韻律詩歌の相異や、表音文字と表意文字の相異などがあって、詩法を倣うという事は現実には不可能に近い。

偸聲▲●△○●      起句

▲●○○▲●◎      承句

偸聲▲●△○●      転句

▲●○○○●●      或いは ●○●  合句      

△○▲●●○◎      或いは ○●◎  流水對

 茲に平仄配列の一案を示した。後半七七の二句は流水對とするのが、日本短歌の雰囲気から勘案して適切かと思われる。亦重厚さを演出する手法でもある。
 句の綴り方は、詩の場合は文字数が4+3若しくは2+3で有るが、詞の場合は、3+4若しくは3+2等もある。依って四っの方法を試みる事は必要である。

 未だ定まった詩形が有る訳ではないから、漢歌を育てて行く為には、平仄配列や詩法・句法を試みる事は必要である。但し、舊體詩詞の格律の基本を逸脱する事は好ましくない。

 作例 懐長江游草
偸聲▲●△○●      起句
  百里天然画

▲●○○▲●◎      承句
白亭穿雲水繞城

偸聲▲●△○●      転句
  文武兩荒塁

▲●○○○●●      或いは ●○●  合句
半壁開燈尋往事

△○▲●●○◎      或いは ○●◎  流水對
千年未讀聴禽聲

註:流水対は前後の関係が無ければならない。
註:帰宅後の事を言って居ます;狭い部屋で灯火を灯し、往事を尋ねましたが、千年もあるので未だ読み終わらない中に、夜が明けてしまいました。

 

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