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画賛TopPage

 画賛とは、絵画の隅の方に書かれている詩あるいは詞を謂う。

 その内容は、ほめ言葉、あるいは絵画の意図するところ、補足の類である。

 一般に良く眼にするところとして、武者小路実篤の絵に、「君も美し 我も美し 美しき物だらけの世界」「仲良きことは 美しき哉」など眼にすることが多い。

 良寛和尚の賛としては、玩具のハリコロバシ(三角達磨)の絵に書かれた、

任人投兮任人笑,更無一物當心地。
寄語人生若似君,能遊世間有何事。

 さてこれから賛を作るとなると、対象となる絵画が必要となる。自分の書いた絵に賛を書き入れることは、より一層の楽しみを増す。さもなくば、知友に乞われて賛を書くのも楽しい。

 瀛歌を使って書いた賛を紹介しよう。これは自分で書いた墨絵に自分で賛を書いた作品である。

繋軽舟 涼気侵肌 人盡散 十三夜月 遙掛松枝

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市橋清子画

同様に、この作品は曄歌を使っている。

蝉脱殻 傍依枯葉 風巻遂

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市橋清子画

 武者小路実篤氏の作品や良寛和尚の作品や提示の作品を見ても分かるように、賛は絵画作品と一体を為している。これは画題とは基本的に異なる要件である。

 

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