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 漢詩詞は定型にしろ自由詩にしろ数限りなくあるが、その中には読むのにも一苦労という作品もある。殆ど発音が同じで、漢人でも字を見ないと・・・・と謂う作品や、迷路のように読まないと読めない作品もある。

 ここ紹介する作品は、迷路のように読まないと読めない作品である。伝説に因れば唐の時代、囲碁の事で恥をかいた安録山は当時遣唐使として唐に来ていた吉備真備公にこの詩を示して読んで見せよと謂ったが、幸いにもこのとき阿倍仲麻呂の霊が現れて、教えてくれたので読む事が出来、玄宗皇帝は感服し、数々の宝物を下賜し真備公を帰朝させたという事である。

 吉備真備公は留学生、そして遣唐副使として二度に亘り唐を訪れ、各種の学問を修め、多くの書物を持ち帰り唐の文化を日本の政治・文化に反映させた功労者との事です。

 野馬臺詩は五言十二韵で百二十文字の作品ですが、その文は縦横に乱れて読む事が難しく、何れの文字から読み始めたら良いかが分からず、中国に於いても古来此を読んだ人は極めて希であったそうです。漢の寶誌和尚の作と謂われています。

野馬臺詩 漢 寶誌和尚

始定壌天本宗初功元建
終臣君周枝祖興治法主
谷孫走生羽祭成終事衡
填田魚絵翔世代天工翼
孫子動戈葛百國氏有輔
昌微中干後海姫司為
白矢水寄胡空為遂國喧
龍游窘急城土范范中鼓
牛喰食人黄赤譽丘青鐘
腸鼠黒代鶏流畢竭猿外
丹盡後在三王英稱犬野
水流天命公百雄星流飛

注:東 が読み始めです。

 「東」から読み進んで、どこまで読めるか、挑戦しては如何ですか?

東海姫氏國,百世代天工。有司為輔翼,衡主建元功。??????・・・・・・・・

注:読み方は叙事法27講に有ります。

 

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