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景物の顕示TopPage

 物事にインパクトを与える方法として、殊更に大袈裟に言う方法と、比較により印象を強くする方法と、スポットライトで照らし出す方法がある。

 大袈裟に言う例として挙げられるのが、白髪三千丈や、飛流直下三千尺などである。ただこれも平仄の関係で三千に成らざるを得ないという一面もある。

 比較により印象を強くする方法がある。この方法は、叙事法の「比」で述べられているが、一般社会では、顕著な例として政治家や評論家やマスコミ関連では常套の手段とする。相手の弱点を羅列し当方の強いところを示せば、当然として強いところが現実以上に評価される。

 この項で述べようとするところは、対象をスポットライトで照らし出す様な方法である。

笑他幽鳥如賓客,得得來登錦繍氈。  録 高橋藍川 所見
注;紅葉の落ち葉の上を小鳥が歩いている。錦の毛氈で正に賓客気取りである。

山上春雲如我懶,日高猶宿翠微巓。  録 清 哀随園 春日雑詩
注;山の上に停滞する雲と、惰眠を貪る我と、、、、如しの語に依って比べ並べている。

 

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