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新体詩と古体詩TopPage
押韻は一首の詩歌を構成する主な要素である。古体詩で有ろうと近体詩であろうと何れも押韻が必要で、押韻がなければ詩詞には成らない。文と詩の違いは押韻の有無にある。
押韻とは詩詞の中で一部の句の末字が同じ母音の字を使わなければならないと言う決まりである。押韻によって詩歌に音楽性を持たせ詠みやすくて美しく聞こえる様に成るため、詩詞の芸術としての価値を高めることとなる。
同じ母音の複数字が、同じ詩の複数詩句の末字に使われることを押韻といい、句末に有るので韵脚とも言う。また起句は格律の規則によって、場合によっては押韻しなくとも良い(押韻をする必要がないのではない)と言われている。転句は格律の規則によって押韻はしない。
古体詩の押韻形式は
1−詩文全体に平聲韵または仄聲韵を使う(一韵到底)。または換韵しても良い。
2−句毎に押韻しても良い。押韻の字は重複してもかまわない。
3−押韻は偶数句だけでなく、奇数句で押韻してもかまわない。
4−傍韵(通韵)に依って押韻してもかまわない。
傍韵使用可の決まりは、韵が細分されていた古典韵の時には有効な手段で有ったが、現在の韵分類數は三分の一程度に減少しているので、傍韵の意義は消滅した。
5−詩文に韻のない散文の句の使用も許された。
新体詩の押韻形式は
1−一首の詩には一つの韵に限られる。
2−起句は押韻しても、しなくとも許されるが、他の句は偶数の句に押韻しなければならない。
3−押韻字を重複してはならない。
4−押韻しない句の末尾字は、押韻句の末尾字と平仄が同じで有ってはならない。
5−起句以外には、傍韵を使用してはならない。
6−押韻は平聲字を使用しなければならない。
古体詩と新体詩の句と文字数は
1−古体詩は句の文字数に決まりはない。
2−新体詩は一句の文字数に決まりが有り、五字句或いは七字句とする。
3−古体詩の句の数には決まりがない。奇数句も許される。
4−新体詩の句の数は絶句・律詩・排律に限られる。(七言排律は一般には創作されない)
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