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詩を作る態度−私の場合 其之四TpPage
詩を創作するとき、何を一番に探すのでしょうか?其れは自己の思いです。
自己の思いは何処から出てくるのですか?飯を食っている時でも、テレビを見ているときでも、人と話しているときでも、ふっと脳裏を過ぎります。
もう一つ、物見遊山の時です。自然の景物を見、歴史を感じ、談話を交わし、一寸気を休めた時、突然に脳裏を過ぎります。
何れも咄嗟に捕まえないと消えて無くなります。
自己の思いが見つかったらどうするのですか?小気味よい言葉に綴る!是が即ち「詩」です。
言葉に綴るとは何を言うのですか?思いを表現するために都合の良い着物を着せるのです。新緑と残桜を書いて、時間の推移と新旧の交代を表現し、梵鐘を登場させて、無情を表現するなど、表現の方法は千差万別にあります。
景物の描写は、自己の思いを表現するための方途で、目的では有りません。是を弁えませんと、何を言はんとするのか解らぬ作品が出来てしまいます。
例えば山登りをしていて、自己の思いを掴み取ったとします。其れを題材に詩を作ろうとします。その日の行程を有りの儘に表現します。是では主客逆転です。
景物描写は詩情表現の手段なのですから、山登りをしたなら山を描かなければならないと言う訳ではありません。海を描いた方が良ければ海を描けばよいのです。
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