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佳作も100首で駄作にtopPage

 世の中に佳作と評される作品は多多ある。余裕があって程々の作品が出来ると、だれしも一生に一巻ぐらいは詩集を出したいものである。

 何方の作品集を拝見してもほぼ同じだが、確かに数作品を抽出してみると、なかなかの佳作である。だが全部の作品を通読する気には聊かの難がある。

 幾ら読み進んでも殆ど同じで、新鮮みがないから飽きてしまうのである。幾ら有名店のおいしいケーキでも、二つ三つは美味しいけど、沢山あったら食う気がしない!のと似ている。

 100個全部美味しく創るには、和菓子にしようか、洋菓子にしようか、中華菓子にしようか、或いは・・・・・・・・・材料も手法も、あれも此も、知っている限りの方法で創ることが必要である。

 漢詩詞にもこれと同じ事が多多ある。

詩 詞 聯
 現在の漢民族詩歌には幾つものジャンルがあるが、概ね「詩」「詞」「聯」が多く創られる。
 また作品文字数、即ち短詩か長詩かの問題もある。
 短詩詞;詩は七言律詩(56字)までを短詩とする。詞は詩に順じる。それ以上を長詩とする。
 上記の見解は葛飾吟社が中日短詩研究討論会に措いて得た結論である。

各種定型
 日本では詩だけが謂われているが、漢詩詞には現在多く創られる定型でも、通用200種類有る。

對法50種
 漢詩詞詩法の中で對法は大きな要素を占める。本講で解説した對法でも50種類ほど有る。

句法40種
 漢詩詞詩法の中で句法も大きな要素を占める。本講で解説した句法でも40種類ほど有る。

叙事法30種
 漢詩詞詩法の中で叙事法も大きな要素を占める。本講で解説した叙事法でも30種類ほど有る。

風格26種
 詩詞には雰囲気或いは風格と言えるものがある。挙げれは際限ないが、概ね26種を選んだ。

抒法7種
 有る題材から汲み取れる抒情は数限りなくあるが、本講では此を要約大別して7種目とした。

題材7項
 題材には天地万象に限りなくあるが、本講では此を要約大別して7種目とした。

 上記の要件を適宜組み合わせれば、萬首の異なった作品を創ることが可能である。しかしながら現実の作品集を拝見すると、数えられるほどの要件しか確認できない。

 此では、読んで飽きるのも当然である。詩集を編纂しようとする場合は、個々の作品について、詩法要件をチェックし、重複を避けるように配慮することを薦める。また同じような組成作品が多いことは、それ自体が知識量云々の結果でもある。

 

 

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